私の話をします。昔から本当に仲が良く、女の子の彼氏とも一緒にご飯に行ったりして、よく遊んでいます。その女の子がレイプ被害に遭いました。最寄り駅から自宅への帰り道に路地裏に連れて行かれ、SEXまではいかないものの、強引にフェラチオをさせられました。警察に届け出を出すも、犯人は特定できず時間だけが過ぎています。彼女は今の怯えながら最寄り駅から自宅に帰っています。彼氏はアルバイトが夜勤のため、なかなか一緒に付き添って帰る事ができません。近々アルバイトを昼の時間に変更するそうです。夢を見るそうです。帰り道に襲われた夢を。襲われているのを想像している夢を。なぜ被害に遭った彼女達がこんな生活を強いられなければならないのか、僕には分かりません。1mmも分かりません。理解したくもありません。僕は今も彼女達と一緒に空いている時間に駅の近くで犯人を捜しています。彼女達が安心して眠れる夜を過ごせるために今回の公演を企画しました。振り翳した手を、思いっきり振り下ろします。ただそれだけ。

黒虹サンゴ 主宰 工藤大嘉

役者を目指して田舎から上京し、アルバイトをしながら芸能活動をしている女がいた。

女には付き合っていた男がいた。男の帰りが遅いので最寄り駅まで行って待つことにした。しかし、いくら待っても帰って来ないので、自宅に帰った。その帰り道、事件は起こった。スーツ姿の男に路地裏に強引に連れて行かれフェラチオを強制された。男が家に帰ると過呼吸になっている女の姿が。

次の日、警察に届け出をだした、そして一ヶ月が経ったが進展はなく犯人は捕まらない。

女は今も怯えながら最寄り駅から自宅まで帰っている。

男は決心する。

振り翳した手を思いっきり振り下ろすんだ、ただ、それだけ。


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